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ビッグレスキュー東京2000 編 皇紀2660年 9月 3日実施 東京都で日本最大規模の防災訓練「ビッグレスキュー東京2000」が実施された。陸・海・空自衛隊からの7000名を含めた約25000人の人員を投入して行われた自衛隊、警視庁、海上保安庁、消防庁、各自治体、ボランティア団体etcによるこの連携訓練は、我が国初の画期的な災害対策演習である。特に自衛隊は航空機116機、車輌1905台、艦船22隻を投入し、その存在感を存分に都民に知らしめることになった。
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訓練は0700時に東京23区内にて、阪神大震災と同規模のマグニチュード7.2、震度6弱の直下型地震が発生したとの設想によるものだ。都内10ヶ所において被災者の救出、ライフラインの確保を巡る様々な訓練が行われた。 私がこの訓練を見学しに行くことになったのは、チャットにおいて飛行機好きの 森原君から「防災訓練ということで、羽田空港にて自衛隊機が離着陸訓練するみたいですけど、見に行きませんか?」との提案がなされたからだ。今夏故郷である北へはまだ帰っていないので、そのまま飛机に乗って帰ってしまいたいような心持ちなのだが、飛行機を見るだけでも結構楽しいものなので一緒に行ってみることにした。
羽田会場 0715時に森原君と駅で待ち合わせをし、電車で羽田空港へ。0900時から訓練が開始されるらしいので、それくらいまでに着くようにと時間を設定した。しかし、この離着陸訓練というものは、 東京都のページで一応確認を取ってはいるものの、実際に行われるかどうかも不安なものだった。空港に到着し、不安に思いながら展望デッキである屋上へ上がってみる。すると私の目に飛び込んできたのは私の愛する大海原と凛々しい船団だった。海上保安庁の美しい巡視船、その横を航行する海上自衛隊の輸送船、そして威風堂々と進む輸送艦「おおすみ」の姿は私を興奮させるのには充分だった。おおすみが建物に隠れて見えなくなるまで見送った後、着陸用滑走路の見えるところに陣取り待機した。陣取ってから1時間経っても、それらしい機体は視界に入らない。私の隣で森原君が民間機の着陸の様子を見て、パイロットの着陸技術の採点を行っている。「おっ!“Air do”のパイロットはなかなかやりますねぇ。でも、最後に風にあおられたのが残念です。」・・・さ、さすがです。 ぽけーっと(タマちゃん)旧滑走路の方を眺めていたら、そこには何やら迷彩塗装された飛行機が。うん?よぉ〜っく見てみるとC-130に似ているような気がする。隣の森原君も気づいた様子。2人で階段を上り、旧滑走路方面の良く見える方へとスタスタ歩く。そして「ハーキュリーズだ」と同時に呟いた。「来るならC-1かな?」と勝手に想像していた2人だったが、どうやら違っていたようだ。 今回の離着陸訓練は、物資の輸送訓練も兼ねていると思っていたのだが、そのようなことをする素振りも見せずに何のためらいも無く進んでくる。
C-130 ハーキュリーズ
物資の積み下ろし訓練もせずに、そのまま離陸用滑走路の方へ出てしまった
どうやら本当に、ただの離着陸訓練だったようだ (※後日雑誌にて確認した所、救援物資の搭載訓練も行われていた様です) 無事に離着陸訓練を見学する事が出来た。まだ時間はたっぷりあるし、訓練をやっている他の会場へも行ってみようということになる。晴海、銀座、木場、都庁前の各会場が候補に上がったのだが、都庁前での訓練は1200〜1600時らしいので、これはちょうどいいとばかりに都庁前会場へ向かう事にする。
羽田会場から都庁前会場への移動途中 モノレールに搭乗しての移動途中、海上保安庁航空隊の基地が見える。YS-11とベル212が見れてまた森原君と一喜。モノレールから見える東京の景色は好きだ。近代的で無機質なオフィスビルと古ぼけた工場が同時に見え、その向こう側には水路とそれにかかる橋があったり。
都庁前会場
途中で街宣車を見かける。う〜ん、さすが新宿。一水会も新宿駅前での街宣が多いらしいし。
都庁前へ到着。そこには、あたかも「 これが“普通”ですよ」と言わんばかりに都心へ展開する自衛隊車輌の姿があった。そこでまず驚いたのが新型である「96式装輪装甲車」が配置されていたことだ。「これが装輪式なのに装軌式よりカネがかかる新型かぁ」と興味が湧きまくり。しかも体験搭乗までやってるじゃないですか。来てヨカッタ。早速乗っけてもらおうと列に並ぼうとするが、「スミマセン、今一旦受付を切らしてもらってるんですよ。1時45分からまた再開しますので」との事。それでは仕方が無い。それまで車輌の見学でもしていよう。都庁前会場における自衛隊車輌は、96式装輪装甲車、81式自走架柱橋、給水車、冷凍冷蔵車、化学防護車、除染車、高機動車、新73式小型トラック等と多彩だった。航空自衛隊百里基地所属の高機動車に対して「なにしに来たんでしょうねぇ」と笑いながら森原君。確かに都庁前に集結している車輌は所属部隊がバラバラ。まさに混成軍だ。96式装輪装甲車について、近くにいた自衛官に質問してみたところ「これウチの持ちもんじゃないから」と言って、質問には答えてもらえず終いであった事からもよくわかる。それにもう一つ気づいたことは、参加している隊員のほとんどが士官・下士官であることだ。見かけた中で一番下の階級は士長だった。もともと兵隊さんが少ない自衛隊のことなので、何も珍しいことではない事なのだろうが。 一通り車輌見学を終えたころ、俄に活発なやりとりが。東京消防庁による訓練が開始されたのだ。
仁王立ちの指揮官
ハシゴ車による救助活動
クレーンで負傷者を吊り上げる
働くお父チャンかっこいい 東京消防庁による訓練が終了。すると何やら揺れまくっている車が一台。それはなんと、今回がデビューとなる新宿区の排ガス規制クリア地震体験車一号であった。これは乗らねばっ!!
排ガス規制クリアが大の自慢
震度7を疑似体験する島風
記念に新宿区製作の「防災のしおり」を貰う 「さて、そろそろいい頃合いかな」と96式装輪装甲車の体験搭乗の受付に行ってみる。と、車上には民間人はもう乗っていないし、列もなかった。「もう体験搭乗は終了しましたよ」とトドメの一言。力無く肩を降ろす2人から装甲車が遠ざかる。
車が出ます。ご注意ください。
嗚呼、行っちゃったぁ〜 何やら消防隊が放水の準備を始めたのだが、準備開始から2時間半も経とうとしているのにまだ放水訓練が始まらない。訓練の締めにはやっぱり放水をやってもらわないと。庁舎に向けての放水。よくニュースなんかでも展示訓練の目玉になってるんだから、それを是非とも見たい。しかしながら消防隊の準備が長すぎる。実戦でこれだったら、東京は火災で全滅してしまうだろう。と、そうこうしているうちに消防のヘリが庁舎に接近してきて放水し始めた。
できれば、手前側から放水して欲しかった またヘリが近付いて来たが、今度は放水ではなく庁舎への離着陸訓練らしい。もしや都知事を乗せて来たのかも?
石原都知事を乗せて来たのか? その後、消防庁と自衛隊による救出訓練が行われた。そしてザワつきが下の方から聞こえてくるので、広場を見下ろしてみると・・・あっ!石原都知事だっ!!
まるで大名行列 大名行列がどっかに行ってしまった後、ようやく消防隊による放水訓練が始まった。
現場を見回す指揮官
放水開始っ!!
見学者にも水が降り注ぎ、ちょっとビビる私
「スゲー、スゲー」と連発する人の隣で、「本当に凄い」と思った
救急車も続々到着 本当に凄かった。長い時間をかけて準備しただけあって、そつなく放水訓練は終了した。 「これで訓練終了かぁ」などと思っていると、黒服の兄チャンやら官憲が道を開けるように指示してくる。要人でも通るのか、もしや・・・・・
やっぱり都知事だっ!
真横を通るが官憲の警備のためにテロれない
颯爽と去って行く裕次郎の兄 うむ、石原さんをテロれるくらいに接近できるとはいい経験したもんだ。森原君が広場にある自衛隊ブースに目をつける。そこに展示してあるファントムの写真が気になったらしい。よし、下の広場の展示物を見て帰路につくとするか。
「OH、ニホンノ軍隊モナカナカヤルネ」どっかの国の駐在武官(スパイ?) 他の会場の写真などの展示物を見ていると、消防やら自衛隊やらの各組織の隊員が整列し出した。どうやら石原都知事のありがたいお言葉が聞けるらしい。これはありがたい。
訓練終了時における石原都知事の挨拶 ※公開終了
とてもいい一日だった。しかし、今回の都庁前での訓練は、実践に向けた本格的訓練というより、都民へのPRのための展示訓練であったとの印象が正直なところだ。このように、見学していて不満に思う事もあるにはあったが、このような訓練は毎年行って欲しい。データ収集の為だけではなく、有事の実際に対する訓練として機能させて欲しいものだ。 それにしても、石原慎太郎さんはやっぱり石原慎太郎さんなんだなと思いました。
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